天下り法令違反の解職人物、なぜ公立中で授業?/新年度ご挨拶


森友学園、前川前事務次官問題の本質を衝く
本会としての意見表明

篭池問題で混沌とする平成30年2月26日、名古屋市立八王子中学校において講師に前文科省事務次官の前川喜平氏を迎え、生徒を対象に授業を実施したニュースが報道されました。

この前川喜平という方は昨年、文科省職員の天下り問題について、違法行為の責任を与野党の国会議員から糾弾されて解職された方で、解職後は森友・加計問題について事務次官としての責任ある立場にあったにもかかわらず、一転、安倍内閣に対し、反旗を翻し、文科省OBで現京都造形芸術大学教授と連携して安倍内閣批判の急先鋒となって日本各地で教育後援活動を行っている人物です。

nakaokenzou002いま国会では、森友学園問題の真相、財務省の公式文書の書き換えの真相について国民の疑問に正しく明確に伝えるべく、前国税庁長官だった佐川宣寿氏の証人喚問を行っていますが、前川喜平氏の公立中学校の授業事件がたまたま起こりました。

野党の一部やマスメディアは、この事件を自民党文教関係議員の政治的圧力の行使であり、教育への不当な支配であり、財務省と同様、文科省の官僚の政治家に対する忖度疑惑と決めつけ、マスコミ、一部の市民団体、野党の方々がそれぞれの方法で財務省、文科省、安倍内閣に対する責任追及に躍起になっているニュースを報道していますが、わたくしたち全国教育問題協議会(全教協)は、この機にあたり、教育の正常化を目指して取り組んでいく姿勢を堅持し、是々非々の視点から率直に提言いたします。

私たちは、森友学園問題と前川事件は日本の未来の国づくり、人づくりに影を落としかねない課題としてとらえ、課題の解決に向けて最大限の知恵と努力を惜しみなく取り組む所存です。どうぞ、よろしくご高察下さい。

平成30年4月 一般社団法人・全国教育問題協議会 理事長 中尾健三

 

【全国教育問題協議会の意見書】
国会混乱、早期収拾で教育正常化へ全力を
与党は慎重かつ毅然たる姿勢示せ

一、いま国会では山積する難題の審議を棚上げし、国有地の払い下げ問題にプラスして最近、国会議員の学校教育への政治介入を問題として混乱しています。国民に真相の究明を理由にして各政党、マスメディア、イデオロギー集団、また、共産党、社民党ほかの野党は拘置所に入所している篭池被告への訪問など、それぞれが手練手管を駆使して喧伝しています。

なぜ、一部の勢力は日本の未来を築く重要な課題を避け、異常なまでの組織的活動を展開するのでしょうか。全教協として意見を集約し、理由の核心をまとめました。

その理由は森友学園への教育方針に感動した安倍昭恵夫人、解職された前川喜平本文部事務次官の政府に対する怨念を利用し、憲法改正や電波改革に挑む安倍政権を貶め、自民党政権、そして、日本の現体制の崩壊をもくろんでの活動の狙いがあります。

この機に当たり、与党は結束して自身を持って慎重かつ毅然たる姿勢を示して下さい。

一、自民党文教委員の一人である池田佳隆氏が「文科省に連絡したのは地元の皆様からの「なぜ今、前川氏か」との声があり、そのような懸念があれば、その懸念を文科省に届けるのは当然、国会議員の義務である」との理由を述べています。その姿勢は当然であり、支持します。ただ、組織としての行動ですので、行政と党が連絡を密にしての活動をご期待申し上げます。

一、教育への政治的介入について前川氏は、今回の件について不当介入と述べています。教育は、最終的には国が責任を担うのであり、今回の対応は、不当介入の範囲ではありません。以前、民主党政権の幹事長であった輿石東氏は、民主党政権時代に、日教組の新年会の挨拶で「教育の政治的中立性はあり得ない」と公言しましたが、当時、与党の民主党も、マスコミも、ほどんど取り上げなかったのは、なぜなのでしょうか。

一、不可思議なのは、天下り事件の法令違反を犯し、解職された人物をなぜ、八王子中学校校長、名古屋市教育委員会は生徒への授業として行わせたのか、私立学校ではなく、公立の中学校で開いたその真因は何か疑問です。

 

崇高な人づくり、美しい日本の心を育てよう
平成30年度スタートにあたってのご挨拶
一般社団法人・全国教育問題協議会 理事長 中尾建三

全国教育問題協議会は昭和52年(1977年)、日本の教育正常化を切望する全国の民間人が浄財を出し合い、結成しました。今年で41年になります。

理事長 中尾建三

理事長 中尾建三

その間、平成8年から10年間をかけて教育基本法に取り組み、その成立の一翼を担いました。

また、その他、国旗・国歌法の成立、教育改革の充実、教職員の給与、勤務条件の改善、一部教職員団体の違法行為の阻止活動、青少年健全育成運動、会員への教育啓発、研修活動、機関紙「教育問題」の発刊など、継続して運動を展開して参りました。全教協教育研究大会も今年で38回目となります。

このように活動が続けて来られたのは、ひとえに物心両面にわたってご協力をいただいた役員の方々、会員の皆様のご協力のお陰です。心からお礼申し上げます。この度、昨年の総会において承認をいただき、三十年ぶりで会費の値上げをさせていただきました。皆様の期待にこたえるべく平成30年度の活動に向け、取り組みます。

昨年末にアンケートを実施し、会員の皆様の声をお尋ねしましたところ、全教協ニュース(月刊)に積極的に意見を掲載してほしいとの意見が多くありましたので、今年度から一千字提言を編集します。ふるってご投稿をお願いします。

いま国会では、森友学園問題に加えて、前川問題が政争の具になっています。私たち全教協は結成の原点を見つめ、崇高なる人づくりのあり方、美しい日本人の心を育てる活動を展開して参ります。

よろしくご協力お願い申し上げます。

 

いくらなんでも、いくらなんでも前川さん、おかしいよ
全教協副理事長 恒﨑賢仁

①面従腹背(表面だけは服従するように見せかけているが内心では反対すること)が人生訓で文科省トップの立場で天下りの斡旋をして解職され、8000万円の退職金を受け取り、平気な顔で安倍政権の倒閣デモに参加する方。

副理事長 恒﨑賢仁

副理事長 恒﨑賢仁


②北朝鮮の日本人拉致事件に関わった朝鮮総連との深い関係や朝鮮学校での教育内容を無視して朝鮮学校の無償化を推進した方。

③東日本大震災の大川小学校の悲劇の真相究明を隠ぺいしようとした方

④売春の交渉といわれている出会い系バーに行って、貧困女子の調査などとウソの言い訳をする方

⑤前川喜平氏は「教育基本法16条に文科省の学校への調査要請は不当」と言っていますが、どこが不当なの?

⑥「教育の中立性が大切」と言う中、日教組の偏向教育、自虐史観教育、天皇制批
判、国歌君が代の批判こそ問題視すべきです。

⑦国民と国会議員には教育内容を監視する義務と権利があります。前川問題で文科省に確認した自民党文教科学部会に所属する赤池誠章氏と池田佳隆議員は何も間違ったこともしていないので言い訳などせずに堂々として意見を述べて下さい。

このたび、事務局提案の「1000字提言」にさっそく投稿しました。会員役員の皆さん、どうぞ奮ってお寄せ下さい。

 

全教協結成の原点を見つめて活動しよう
全教協副理事長 鈴木秀明

昨年末に全教協が行った活動に会員の方々が何を望んでいるかが、よくわかりました。

副理事長 鈴木秀明

副理事長 鈴木秀明

全教協は結成以来40年、一貫して要望活動、情報宣伝活動、研修、提言活動を展開してきました。会員の高齢化により、一時活動が停滞した時期もありましたが、見事、会員も増加し、活動も活発化してきました。“新しい袋に新しい酒を”の言葉があります。時代によって活動を工夫していくことは大切です。全教協は結成の原点を見つめ、活動を展開していくことを忘れてはなりません。

教育は「国家百年の計」として、国の歴史と文化を育み、国の強さと繁栄を築き、その原点としての国民の礼儀正しさと思慮深さと教育の高さを保障するものでなければならない。しかしながら、教育界には反日左派勢力がはびこり、平和・人権等あらゆるカモフラージュで本性を隠しながら、国の弱体化を狙っている。

私たちは教育の正常化を目指しながら、教育界のみならず、日本の未来に影を落としかねない課題には積極的に関与し、解決に向けて最大限の知恵と努力を惜しまず、進み続ける所存です。

 

ご意見、ご提言を大募集!!
千字提言にどうぞ、ご応募して下さい

【全教協会員の皆様へ】

昨年、全国教育問題協議会の活動についてアンケートを行いました。

その結果、30%の会員の方々が「毎月一回発行している全教協ニュースに会員の率直な意見を掲載させてほしい」との意見が寄せられましたので、平成30年度から一ページは会員の声を掲載しますので、どうぞ、提言、ご意見をお寄せ下さい。

◆締め切り 毎月20日まで
◆字数 一千字以内
◆送り先 全教協事務局(〒102-0083 東京都千代田区麹町3丁目7番地 半蔵門村山ビル 全国教育問題協議会事務局)まで
◆内容 自由
◆顔写真を同封下さい