日本人の心の支柱だった教育勅語


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日本の教育正常化と美しい日本人の心を育む教育をめざす一般社団法人・全国教育問題協議会(中尾建三理事長)は戦後教育で大きな問題点を残している学校教育、教科書問題、教育環境の正常化(健全化)を目指し、憲法改正を推進して美しい日本人の姿を体現する教育再生を活動の指針としています。

このたび、全国教育問題協議会は「教育に関する勅語Q&A」を発刊しました。

その発刊経緯と意義について、今回は全国教育問題協議会常任理事(事務局長)の山本豊氏が以下、全教協ニュース11月1日号に綴っていますので紹介します。

日本人の心の支柱だった教育勅語
「教育に関する勅語Q&A」発刊の真意
全国教育問題協議会常任理事・事務局長 山本豊

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今年は明治維新150年の年です。

開国によって、当時の日本は政治、経済、外交、防衛、教育といった国の基本政策はすべて大転換せざるを得なくなりました。

この国難を切り抜けるため、明治天皇は山県有朋、井上馨ら国の首脳らと相談し、国民に国の危機を訴え、日本民族の永遠なる存続と発展を願い、明治23年(1890年)に教育勅語を発布しました。

教育勅語の12の徳目を含め、その精神は明治の人たちの心を動かし、大正、昭和、平成の日本人の心の支柱になったのです。

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ところが、10月2日、柴山昌彦文部科学大臣が教育勅語の内容を評価した途端、野党の国会議員から大臣に対し馬鹿呼ばわりをする意見がマスメディアを通じて喧伝されました。

私たち全教協は過去42年間、「美しい日本人の心を育てる」をモットーに教育の正常化を目指し、活動を展開してきましたが、今回の野党の国会議員の言動は、全教協の一員というより日本人の一人として納得できません。

私たちはさっそく会員の率直な意見をまとめ、150年前に日本をピンチから救った教育勅語はもとより、教育という崇高な国家の機能を自らの政治倫理に利用してはならないとの信念を持ってこの「教育に関する勅語Q&A」を作成しました。

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【私たちの願い】

1.教育勅語についてイデオロギーにとらわれず理解しましょう

2.日本人の心の支柱であった教育勅語はアメリカの命令で捨てられたという事実を改めて認識しましょう。

3.未来を築く子どもたちのため、日本人としてこれからの世界に生きる心の支柱は何かを求めましょう。

4.オリンピックで日本を訪れる世界の人々に「ありがとう」(感謝)といった美しい日本の言葉、心を贈りましょう。

5.より多くの方々のご購読を祈念します。

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【山本豊(やまもと・ゆたか) 略歴】
栃教協、日本教職員連盟(日教組)で専従を務め、副委員長在任時に日本新教職員組合連合(新教組)との大同団結に関わる。全日教連結成後、事務局長、副委員長を経て、日本教育文化研究所理事長、第三代委員長に就任。二十年間専従として教育正常化運動に取り組む。現在、社団法人・全国教育問題協議会(全教協)の常任理事、事務局長(栃木県出身)

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一般社団法人・全国教育問題協議会は、いわゆる保守とか革新、右とか左と二分してとらえられがちですが、特定のイデオロギーを主張している団体ではありません。

日本の教育を通じて美しい国にしようと集う団体です。

このたび、全国教育問題協議会は同会顧問の日本教育史研究の権威である杉原誠四郎・元武蔵野大学教授の監修をたまわり、総力を挙げて「教育に関する勅語Q&A」を発刊しました。

一人でも多くの方々がご一読いただければ光栄です。

お問い合わせ、購読は全国教育問題協議会のオフィスまで。

電話03-3263-6536 FAX03ー3264ー3829

冊子「教育に関する勅語Q&A」のご注文

 

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