山本豊常務理事が文科大臣賞受賞


約40年間にわたり小中学校教諭や教職員団体役員を務め、教育正常化運動に取り組んだ一般社団法人「教育問題協議会」常任理事の山本豊氏が7月19日、馳浩文科大臣(当時)から文部科学大臣賞を受賞しました。

受賞を記念し、10月25日、東京都大田区西蒲田のプラザ・アペアで全国教育問題協議会(全教協)結成40周年と同賞受賞の祝賀会が文部科学省の藤原誠初等中等局長や国会議員ら(船田元衆議院議員、山谷えり子参議院議員、上野通子参議院議員、有村治子参議院議員)来賓を迎え、盛大に行われました。

祝賀会が盛大に行われた

表彰式には文科大臣のほか、義家弘介文部科学副大臣、藤原誠初等中等局長ほか文科省の幹部も同席し、「長年にわたり学校教育の充実発展に尽力し、顕著な功績を挙げた功績」をたたえ、終了後は懇談や記念撮影も行われました。

花束を受け取る全教協の山本豊常務理事(左)とお祝いの言葉を述べる全教協の中尾建三理事長

祝賀会であいさつする山本豊常任理事

山本豊理事は「青天の霹靂で光栄の極み」と話しています。

山本豊常務理事は栃木県宇都宮市出身。宇都宮大学学芸学部卒業後、小中学校の教諭を20年間務めました。

教職に就いたころは教育が道徳教育などに反対してストライキを展開していた時代。教育正常化などを目指して組織された栃木県教職員協議会に所属し、日本教職員連盟副委員長や、後に結成された全日本教職員連盟委員長などを歴任。

その間、教員の身分、地位向上を目指す人材確保法の成立や「美しい日本人の心を育てる教育の創造」に向けた国旗・国歌法お制定などに尽力されました。

栃木県の地元紙「下野新聞」の読者欄(9月21日付)には次のような記事が掲載されました。

県の「教育の星」山本さんに敬意
上三川町 永井征男(元教員 74歳)

人の一生はさまざまで「大義」に生きる人が少ない。教育運動に一生を捧げる栃木市大平町の山本豊さんをあえて挙げる。このたび、長年の功績が認められ、文部科学大臣表彰を受けた。

山本さんは、県内や全国に先駆けて「中正不偏」の教育や「伝統・文化・郷土愛などに根ざした教育の理想」を掲げ、「美しい日本人の心」の育成に旗を振ってきた。ちなみに第一次安倍内閣が「美しい国づくり」の中で、同じことを述べているが、既に約40年も前に「美しい国・日本」のあるべき教育の理想を訴えてきた。

年配の元教職員なら知る人は多かろう。県外でも知る人ぞ知るである。その功績を考えると、80歳を過ぎても勲章の話もなく、不思議に思っていただけに、多くの教育関係者から拍手が送られている。県の「教育の星」に敬意を表したい。

お祝いの言葉を述べる船田元衆議院議員

お祝いの言葉を述べる山谷えり子参議院議員

お祝いの言葉を述べる有村治子参議院議員

お祝いの言葉を述べる上野通子参議院議員

お祝いの言葉を述べる岩野伸哉・全日教連委員長