公教育で左翼イデオロギー煽る日教組授業実践


日教組大会日本教職員組合(日教組)の第64回教育研究全国集会(教研集会)が2月6日、山梨県で開幕しました。

日教組は日の丸、君が代を否定し、極めて偏った左翼イデオロギーを喧伝する政治活動は一貫しています。

全体集会で、日教組の加藤良輔・中央執行委員長は教育の現状について「価値観を押し付けるような教育の営みが今後展開されるようならば、疑問の声を上げ続けたい」とあいさつ。

イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人人質事件にも触れ、「テロの背景は宗教ではなく、教育が力を持ち得ていないからだ」と相変わらず的外れな演説に終始しました。

教研集会では、生徒たちに憲法改正を目指す安倍晋三首相や「天皇制」への批判をあおるなど、今年も日教組のイデオロギーを一方的に押し付けようとする偏向的な授業が報告されました。

産経新聞の報道によると、社会科教育の分科会で報告された憲法を教える授業実践で、福岡県内の中学校の男性教諭は「権力を持つ者をしばる、これを『立憲主義』といいます。今の日本の憲法は『立憲主義の憲法』といわれるのです。さて、総理大臣の安倍さんはどうかな?」と安倍首相批判をプンプン匂わす煽り方。

憲法の尊重擁護の重要性に触れた上で、生徒たちに語りかけ、憲法改正を誠実に目指す安倍首相への批判を巧妙ににじませました。

「国民主権」の説明では、「国の行く末を最終的に決定する力、これが主権。それが国民にある、と書かれている。総理大臣にある、とは書かれていない。それなのに安倍さんは?」と問いかけ、やはり「首相批判」をあおりました。

男性教諭は、大日本帝国憲法が紀元節の2月11日(建国記念の日)に発布されたことについては、「神武天皇という実在しなかった天皇が、空から高天原に降りてきて日本を治め始めた、という嘘だらけの日。天皇中心の国家を作るため、天皇の権威を高めるために、この日に発布したのです」と説明。

産経新聞の報道によると、さらに「天皇が、戦後何ら責任を問われなかった」と、昭和天皇の戦争責任を強調するなど「天皇制」批判を展開。「そのようなことを熱く語るがゆえに、なかなか授業が進まなかった」などと振り返りました。

立憲主義をゆがめて説明し、自分の偏りや誤りのある考えをあたかも正しいかのように、何も知らない子供たちに教え、イデオロギーを注入しており、公教育の授業として極めて不適切。

これほどまでに露骨な天皇制排除論を一方的に中学生に教える教師が福岡県内にいれば、教育委員会は厳しく対処すべきです。